オペレーティングシステムの動的バージョンアップ
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概要
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ソフトウェアのバグは,コンピュータシステムの信頼性を低下させる一因である.バグによる障害を防止するためにNバージョンプログラミングやリカバリブロックといった手法が考えられているが,いまだ現実的な実装をみておらず,またバグ自体を防止するためのソフトウェアエンジニアリングの手法も検討されているが,やはり十分なものとなっていない.このため,ソフトウェアのバグ修正のためにバージョンアップを行なう必要がたびたび生じる.さらに,ソフトウェアの機能拡張のためにバージョンアップを行なう場合もある.とくに,バージョンアップを行ないたいソフトウェアがOSである場合,ユーザのサイトによってはOSを停止することによって多大な影響を及ぼす可能性があるため,OSを動的に(動作させたままで)バージョンアップすることができれば非常に有用である.我々は,動的バージョンアップが可能な特別なOSを製作するのではなく,市場で受け入れられているUNIX等の標準的なOSの動的バージョンアップを可能にすることを目指している.今回はUNIX上に実装したバージョンアップ機構について紹介する.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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三浦 雅弘
(株)東芝 情報・通信システム技術研究所
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平山 秀昭
(株)東芝 情報・通信システム技術研究所
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平山 秀昭
(株)東芝情報・通信システム技術研究所
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平山 秀昭
電気通信大学大学院情報システム学研究科
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平山 秀昭
(株)東芝デジタルメディアネットワーク社コンピュータ&ネットワーク開発センター
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