ES間のインタラクションによる推論構造の更新
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概要
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近年,知識ベースの共有・再利用に関する研究が進展しつつある.ARPAのKnowledge Sharing Initiativeでは,知識表現言語仕様の標準化(KRSS),知識表現形式変換用言語(KIF),エージェント通信言語(KQML),オントロジー記述言語(Ontolingua)などの項目が検討され,Common KADSでは,推論構造を記述するためのプリミテイブ(Canonical Function=標準関数)を組み合わせて,種々のエキスパートシステム(ES)の推論構造の記述を試みることにより,知識の共有・再利用性を確認しようとしている.我々は,知識の共有・再利用性の観点に立脚して,他のESから有用な情報を得て,ESが半自律的に性能を向上させる分散協調型ESの構成法を目指している.本稿では,ES間のインタラクションを通して,ESが推論構造と知識構造を半自動的に更新し,性能改善を図るシステム構成法について考察する.以下においては,ES群を2つの異種診断型ESに限定し,開発済みの空調機故障診断ESと企業診断ESを題材として,考察を進める.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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山口 高平
静岡大学工学部
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川口 将
静岡大学大学院理工学研究科 : (現)(株)東芝富士工場
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岸本 大紀
静岡大学工学部
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川口 将
静岡大学工学部
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岸本 大紀
静岡大学大学院理工学研究科 : (現)日本電信電話株式会社国際本部
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