知識情報に基づく,軽音楽におけるアドリブ演奏の自動生成
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概要
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音楽情報処理の重要な課題として,自動作曲等,様々なテーマについての研究がなされ,多くの成果が得られてきている.音楽情報処理において,即興演奏は重要な役割を持つものと考えられる.軽音楽におけるアドリブ演奏においては,芸術的な価値判断の基準について自由度が高く,確立された音楽理論による規制・束縛が少ない.音楽としての価値判断という領域について,演奏家自身の知識情報にゆだねることにより,アドリブを生成するプログラム自体の自由度と一般性が増すと考えられる.演奏家は,自らの知識情報として様々なフレーズと,それらの各フレーズの出現確率の変化についての多様な情報の蓄えをもっており,これらの情報と,楽曲の進行によりもたらされる各瞬間における音楽的情報とを相互参照しながらフレーズの選択を判断し,連結することによってアドリブ演奏を行っている.本発表では,このような過程について適切にシミュレーションを行い,軽音楽におけるアドリブ演奏を自動的に生成するプログラムのプロトタイプの実装を行い,考察する.さらに,音楽としての評価を加えながら,アルゴリズムの妥当性を考察し,アドリブ演奏自体の分析,評価をも行う.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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