要求定義と品質評価のための概念モデル
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概要
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良いシステムを実現するために、要求定義が重要であることは広く認識されている。要求定義は、要求を把握するための要求分析と要求仕様化の2段階に分けることができる。ユーザのニーズ、使用法に適したソフトウェアを開発するためには、ユーザの要求を聞くだけでは十分ではない。ユーザの真のニーズ、使用法を正しく把握すること、及びシステムがニーズ、使用法に適していることを開発の各段階で正確に評価することが重要である。ISOによるとソフトウェアの品質は、明確に要求された(Stated)ニーズの他に暗黙の(Implied)ニーズを満たすこととされているが、この暗黙のニーズは、要求者自身も気づいていない問題、何が実現可能か分からないので要求できない潜在的なニーズを意味すると考えられる。要求分析ではこの潜在ニーズをいかにして掘りだすかが問題である。このためには、問題解決の概念が有効である。本論文では、問題解決の概念モデルを提案し、それにもとづいて要求分析方法論を体系化し、また要求に対応したソフトウェアの品質評価技術について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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