ソフトウエア原価モデルに関する一考察 : 原価テーブルの実現法
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概要
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ここ数年来,急激に増大するソフトウエアの生産に占める費用は,年々膨大な購入資材費予算を計上するに至っており,ソフトウエアの効率的管理はマネジメントにとって,非常に重要な問題となっている。現状の原価管理制度は,ハードウェアを前提としており,装置や電子部品などの原価を的確にとらえ,目標原価と実績原価を比較評価することにより,原価低減を促進することにある。しかし,ソフトウェアについては,成果そのものの価値を定量的に測定しにくいことや,ハードウェアとは認識が異なるため,原価把握の方法にあいまいさが残り,現状の原価管理では不適切な面が多い。そこで本稿では,過去数年来よりこの課題に取り組み,ソフトウェア生産管理規定の制定,計測基準の作成,プロジェクト記述書による実績データの収集・分析, コストモデルの生成と普及徹底など,生産性向上へのノウハウを蓄積し,種々実戦的アプローチを試みてきた。その一環として原価テーブルを開発し, ソフトウェアの効率的原価管理を実現したので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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