生産管理情報システムの要求機能評価法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年、多くの工場で生産計画情報・実績管理情報等様々な情報の参照を可能にする生産管理情報システムの構築/導入が試みられている。しかし、予期した効果をあげているケースは多いとは言えない。これは、一般に技術的問題に起因するというよりも、システム関与部署間のコンフリクト等、組織上の問題に起因する場合が多い。この問題の原因の一つは、システムの基本構想を立案するために行う現状問題調査・要求機能調査の方法にあると考えられる。これまでの方法では、基本構想立案者が問題・要求を検討する場合、システム利用者の「業務遂行における、部署を越えた情報のやりとり、意思決定方法、部署間の調整活動、具体的な行動、行動する上での組織的制約等」(以下「組織過程」)を十分に考慮する事が困難だからである。そこで我々は組織過程を明示化する「現状調査技法」を提案し、問題・要求を組織過程の中で検討することの重要性と、その支援について論じた(文献1)。調査に引き続いては、情報システムの中に実現する機能を決定する方法が問題となる。調査の結果、各部署から集められた要求をシステムの機能として実現した場合の有効性を、如何に評価し、実現機能として選択/決定するかである。そこで、本論文においては、この要求機能の実現に関しての評価方法について論ずる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
関連論文
- 組織柔軟性向上のための生産システム構築・実施論--"セクタ-最適性"コンセプトと支援ツ-ル (生産の組織)
- 大規模生産システムシミュレータStage : 設備予約作業(超特急ロット)シミュレーション
- 大規模生産システムシミュレータStage : 生産管理情報からのモデルデータ作成について
- 大規模生産システムシミュレータStage : 生産制御方式の評価とモデル詳細度
- 大規模生産システムシミュレータStage : 一般化ジョブディスパッチング機構
- 大規模生産システムシミュレータStage : シミュレーションモデル精度評価コンセプト
- 大規模生産システムシミュレータStage : 階層リソースモデル
- 多品種型製造工程シミュレーションシステム
- 機械加工工場におけるスケジューリング・システム : ノウハウ活性化シミュレーション・ツールズ・システムPROPSの適用(スケジューリング)
- ジョブショップスケジューリング業務支援のためのノウハウ活性化シミュレーション・ツールズシステムPROPS : マン・マシン協調の最適化探求方式(スケジューリング)
- スケジューリング業務支援のためのノウハウ活性化シミュレーションのコンセプト/方法論(スケジューリング)
- 対話型工程システムシミュレータにおける対話方式
- 拡張PLUS(製造工程システムシミュレーター : ジョブショップ工程への適用
- 生産管理情報システムの要求機能評価法
- モデルと組織の整合 : 技術的妥当性と組織的妥当性(問題解決法としてのOR)
- 大規模生産システムシミュレータStage : 大規模生産システム解析支援ツール「ドリフトチャート」