プリント基板パターンの圧縮記憶方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
プリント基板のパターン外観検査装置に用いられる欠陥検査の方式として、同一の形状を持つ2組のプリント基板パターンの対応部分をお互いに比較する方式が知られている。この実物パターン同士の比較検査方式は、比較的簡単な構成で精度良く検査できる反面、ホトマスク欠陥に起因する欠陥は検出できないこと、パターンが2組ないと検査できないこと等の短所があった。ホトマスク起因の欠陥を検出し、また1組のパターンでも検査できるようにするためにあらかじめ基準パターンを記憶し、被検査パターンと比較検査する方式について検討した。プリント基板パターンの情報量は、例えば大きさが500×600mm,10μmの分解能の場合約370MByteと膨大である。このためプリント基板パターンを高速に圧縮・記憶し、検査時に圧縮・記憶されたデータを伸長して手本パターンとし、比較検査する方式について検討した。圧縮法として2次元M^2R符号化法を採用し、並列に圧縮伸長動作を行う実験回路を製作したので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
-
土井 秀明
(株)日立製作所生産技術研究所
-
原 靖彦
(株)日立製作所生産技術研究所
-
北村 茂樹
(株)日立画像情報システム
-
古谷 貴史
(株)日立画像情報システム
-
北村 茂樹
日立ビデオエンジニアリング(株)
-
古谷 貴史
日立ビデオエンジニアリング(株)
-
原 靖彦
日立製作所生産技術研究所
関連論文
- 外観検査向け並列画像処理アーキテクチャの検討
- 比較検査用基準パターンと配線パターンの形状類似化法
- 骨格線抽出による多層パターンの検査アルゴリズム
- 回路パターン検出信号のモジューレーション補正法
- 低コントラスト信号を含む回路パターン画像の2値化法
- 回路パターン欠陥の致命性判定法
- 設計パターンとの比較による高精度プリント基板パターン検査装置
- 差画像検出方式異物検査装置の開発
- プリント基板スルーホールボイド検査装置
- プリント基板パターンの圧縮記憶方式
- パターン外観検査の最新動向
- 検査自動化の現状と最近の動向
- 検査の概要および配線パターンの検査技術
- 高アスペクト比スルーホール内壁の欠陥検査装置
- 外観検査における照明手法 蛍光を利用した画像検出とその応用(外観検査の自動化)
- 新技術開発のチャンス(プレシジョンエンジニアへの期待)(21世紀に向けて)
- 特集「21世紀に向けて」企画にあたって(21世紀に向けて)
- 結像光学入門 : 光学系取扱いの基礎, 松居吉哉・著, 啓学出版・刊, 1988年刊, B5判, 143ページ, 定価1800円
- プリント基板パタ-ンの外観検査自動化
- 2次元カラーコード撮像画像の色彩改善