構造をもったデータの高速マッチング方式
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概要
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LISPで扱うデータはリストであらわされた構造を持つデータであり、計算機の内部ではその構造部分をポイングで表現されたりストセルで、要素をアトムとして別々に管理している。このうちリストセルは基本的には1セル毎に操作され、またセルは複数のデータにおいて共用されるため以下の問題がある。(1) RPLACA,RPLACD等、直接リスト操作を行うと他のデータも変更してしまうという思いがけない副作用が生じる。(2)並列処理時、変数のロックが困難である。(3)パタンマッチング処理がリストたぐりとなり非効率となる。(4)ガーべージコレクションが困難である。(5)メモリ参照の局所性が悪く、キャシュのヒット率が下がる。我々はこれらの問題点を解決するためリストセルを共用せず、主にパタンマッチングを高速に処理するような構成を持つLISP処理システムの開発を行っているのでその内容につき報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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江村 里志
松下電器産業株式会社パナソニックコンピュータカンパニー
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本間 真人
松下電器産業株式会社・無線研究所
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青木 豊
松下電器産業株式会社・無線研究所
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和田 良一
松下電器産業株式会社・無線研究所
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江村 里志
松下電器産業
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江村 里志
松下電器産業株式会社
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本間 真人
松下電器産業
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青木 豊
松下電器産業
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