組み込みマイコン用Cコンパイラにおける命令スケジューリングの一方式
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概要
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組み込み制御用ソフトウェア規模は年々増大し、高級言語による開発が要望されている。これに対し我々は、高級言語による開発とオブジェクトコードサイズの低減という相反する条件を満たす為に、マイコンとCコンパイラの一体設計を行ない、少数レジスタ・基本命令語長1byteの組み込みマイコンを開発した。しかし近年では、これに加えて組み込みマイコンに対する性能面での要求が高まっている。今回、コンパイラからの高速化技法として、命令スケジューリング方式を開発したのでこれを紹介する。本方式はレジスタ数が少なく、レジスタの使い回しが多い場合でも有効に働く。組み込み用途のコンパイラでは、生成オブジェクトサイズがコストに直結するため、生成コードサイズの削減が重要である。このため性能最優先のCPU等に用いられるような、コードサイズを増加させるおそれのある方式の採用は難しい。この点を考慮して、今回は命令のコピーを伴わない基本ブロック内でのスケジューリングを採用した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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田中 旭
パナソニック株式会社セミコンダクター社システムLSI事業本部
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湯川 博司
松下電器産業
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田中 旭
松下電子工業(株)
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湯川 博司
松下電子工業(株)
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小谷 謙介
松下電器産業(株)マイコン開発センター
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佐山 旬子
松下電器産業(株)マイコン開発センター
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田中 旭
松下電器産業(株)マイコン開発センター
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小谷 謙介
松下電子工業(株)
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佐山 旬子
松下電子工業(株)
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田中 旭
松下電器産業
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