高信頼UNIX「風雅」のデータ安定格納機構
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概要
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我々はChorusマイクロカーネルとそのUNIXサブシステムをベースとした高信頼UNIX「風雅」の開発を行っている。マイクロカーネル上のUNIXサブシステムは機能別にサーバとしてモジュール分割されている.風雅では,サブシステムを構成する各サーバを現用系と待機系から成るプロセスペアとして構成し,高い信頼性を実現している. データ安定格納機構(Stable Area(SA))は,プロセスペアの現用系と待機系の間で処理の引き継ぎに必要なデータを受け渡すための機構である.現用系は、待機系が再生できない最低限の引き継ぎデータだけをSAに保存し(エッセンス引き継ぎ),現用系が故障すると,待機系がSAからデータを読み出して処理を引き継ぐ(遅延引き継ぎ).本稿では、SAの機能要件とモデルについて論じ,実際に風雅で開発したSAの概要について報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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