Aspergillus oryzaeの深部培養下アミラーゼ生産に対する培養および栄養条件の影響

概要

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アミラーゼの深部培養による生産については種々の環境条件の検討がなされ, 多くの報告が出されている.Aspergillus oryzae E.I. 212株によるアミラーゼ生産養条件は他のAsp. oryzaeにおいて報告されているもの培のとは著しく異なる.この研究ではAspergillus oryzae E.I.212株のアミラーゼ生産の培養条件ならびに炭素源, 窒素源の種類, ビタミンの影響等を検討した.この結果, 培養のpHは7.0〜8.0,温度は30〜37℃, 培養時間は96時間が最適であった.炭素源としてはタピオカデンプンがアミラーゼの高収量を与えた.窒素源としては硝酸ソーダまたは硝酸アンモニウムを用いた時が最大のアミラーゼ生産を得た.K^+, Na^+, Cl^-, SO_4^<-->イオンはアミラーゼ生産に影響を与えなかったが, Ca^<++>イオンは阻害を示した.Mg^<++>イオンを培地から除くとアミラーゼ生産量は半分に減少した.リン酸としてはKH_2Po_4でもK_2HPO_4でも差はなかった.ビタミンとか微量元素の添加はアミラーゼ生産には要求されなかった.アミラーゼ生産培地としてはデンプン(2%), NaNO_3またはNH_4NO_3 (0.05%N), KH_2PO_4(0.07% PO_4), MgSO_4・7HO_2O(0.05%)が適当と考えられる.
公益社団法人日本生物工学会の論文