ツベルサイジンに関する研究 : (3)ツベルサイジン・5'・モノホスフェートの生合成
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概要
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ツベルサイジンからその誘導体5'-モノフオスフェートを生化学的に得る方法, およびこの誘導体の性質についての研究が行なわれた。ツベルサイジンとインキュベートして, ペーパー・クロマトグラフィー的にツベルサイジンと異なる抗菌物質を生ずる微生物を検索した結果, Serratia marcescensがこの目的に適していることを認め, 本菌の懸濁液またはアセトン菌体とp-ニトロフェニルフオスフェートをツベルサイジンと共にインキュベートし, 生じた抗菌性の誘導体((A)と仮称)をイオン交換樹脂などで精製単離した。(A)は, UVスペクトラム, IRスペクトラム, ペーパークロマトグラフィー, ビオオートグラフィー呈色によるリン酸エステル基検出反応, 蛇毒5'ヌクレオチダーゼによる加水分解性, 還沃素酸酸化および元素分析などによってツベルサイジン・5'・モノフォスフェートであることが証明された。本物質の物理的・化学的並びに生物学的性質の若干が研究され, 毒性がツベルサイジンより低下していることが示された。
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1968-03-25
著者
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