北海道中部天然林の組成と構造(I) : 標高と撹乱にともなう組成のちがいと樹種の特徴
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概要
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林分材積クラス(SVC)を林分の撹乱状態の程度を示す指数として用い, 道央の現存天然林286林分の組成を3段階のSVCと標高との関連から解析した。樹種ごとの各SVCにおける径級分布を比較した結果, 樹種別伐採量や樹種の先駆性などを反映した3型(DT-1,2,3)がみられ, SVCが林分の撹乱状態の程度を示すことが支持された。樹種の垂直分布を各SVCごとに材積比で比較した結果, その分布のモードは各樹種の生態的特徴を示す次の5型に大別された。1)低標高型, 2)低・中標高一中SVC型, 3)高標高-高SVC型, 4)小SVC型, 5)モード不在型。撹乱の結果として, 道央の天然林は数種の広葉樹と針葉樹の優占林から多種の広葉樹林へ変化していると考えられた。
- 日本森林学会の論文
- 1986-03-25
著者
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