受蝕土壤条件下におけるヒノキの葉の水分特性と水分状態
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概要
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受蝕土壤のヒノキについて葉の水分特性の季節変化および水分状態の日変化を調べた。単位葉乾重当りの飽水時の全細胞内液量V_0・DW^<-1>は, 冬に少なく春から夏にかけて増加した。こうしたV_0・DW^<-1>の変化が葉細胞が十分に吸水したときの浸透ポテンシャルψ^<εat>_sの変化を左右しているものと思われた。木部圧ポテンシャルは蒸散速度の増加に伴って低下するが, 午前中と午後ではヒステリシスを生じており, そのヒステリシスは夜明け前の木部圧ポテンシャルが高い場合でも生じた。気孔抵抗は光量の増加に伴い小さくなるが, 日中に気孔閉鎖をおこす場合があった。日中の気孔閉鎖は乾燥条件でとくに著しかった。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1986-11-25
著者
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