確率過程としての林分の遷移(VI) : 二次元林分遷移の方程式
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概要
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林分の生長モデルとして, 林齢τにおける直径x, 樹高yの二次元本数分布ψ(τ;x, y)を考える。本論文では, まずψ(τ;x, y)の遷移を表わす方程式を誘導したが, これは2階の線型放物型偏微分方程式となった。とくに, この方程式の係数関数がすべてτのみの関数の場合について, すなわち, それが発展方程式のときには, その基本解を直観的にもとめることができた。この解は一つの二次元正規分布である。これが原方程式を満足し, τがゼロに近づくとき一種のδ関数となることを確かめることができる。一般的なコーシー問題は, 以上の基本解と初期条件の"たたみ込み"として容易にもとめることができる。
- 日本森林学会の論文
- 1981-08-25
著者
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