マツノザイセンチュウの炭酸ガスに対する行動
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概要
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マツ類の萎凋病を発生させるマツノザイセンチュウBursaphelenchus lignicolusの炭酸ガスに対する反応性を, モデル実験によって検討した。ベトリ皿中の寒天表面に培養線虫を分散してカバーし, その中心部から寒天面とカバーの間隙に各種濃度のCO_2を含む空気を, 0.99〜1.66ml/hrの割合で注射針を用いて1時間送入すると, 線虫は周囲から中心に向かって移動し, CO_2発生源に集まった。耐久型幼虫を使った類似した条件での実験においても, 同様の結果が得られた。一方, 空気や多量のO_2またはN_2を含む空気を使った例では, 送入の前後で線虫の分布に変化が認められなかった。以上のことから, マツノザイセンチュウはCO_2に反応し, その発生源に向かって誘引されると結論される。
- 日本森林学会の論文
- 1978-06-25
著者
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