マツノマダラカミキリに対する有機リン単剤と有機リン剤・EDB混合剤の殺虫力の比較(I) : 成虫に対する経口毒性と接触毒性
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概要
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供試虫は, 平均体重に近い健全なマツノマダラカミキリ成虫で, 供試薬剤の成分はMEP, MPP, EDB, sorpol-X(乳化剤), キシレン(溶媒)である。マイクロシリンジを使用して, 規定の薬量を供試虫の口腔内または前胸背に滴下し, 経口および接触毒性を測定した。各薬剤の経口毒性(LD_<50>-μg/頭-MEPまたはMPPの純量)は0.578(MEP単剤), 0.520(MEP・EDB混合剤), 0.679(MPP単剤)および0.552(MPP・EDB混合剤)であり, 接触毒性は0.362(MEP単剤), 0.406(MEP・EDB混合剤), 0.499(MPP単剤)および0.524(MPP・EDB混合剤)であった。しかし, 0.95信頼区間から判断すると, 経口毒性にも接触毒性にも, 各薬剤間には有意な差が認められないので, マツノマダラカミキリ成虫に対して, 有機リン単剤と有機リン剤・EDB混合剤の殺虫力には顕著な違いはないと思われる。
- 日本森林学会の論文
- 1975-10-25
著者
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