二胴エンドレス・ケーブルクレーンによる集材
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概要
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二胴エンドレス型集材機と同搬器を試作し, 実際使用試験をおこなつて, その集材能力を検討した。この試作と試験によつてえられた結果を要約すればつぎのとおりであつた。1. われわれが試作した集材機と搬器をつかつて, 二胴エンドレス方式による架空線集材を実行できることがわかつた。2. この方式のいちじるしい特徴は, フォーリングブロックとカウンターウェイトをつかわないですむように, 搬器に在来型とはちがつた機構をもたせた点にある。3. 実際の集材試験では, 1日正味約5 2/3時間の稼働で, 材長7尺のパルプ材を約100石搬出することができた。したがつて, 1日の稼働時間を8時間とすれば, 120石程度を搬出することはできるものと推定された。4. 2本のエンドレス作業索は, その作用張力がほかの方式のものより大きめで, 摩耗もほかよりいくらかひどくなるようにみうけられた。5. このケーブルクレーンは, 土場などで荷卸しや椪積作業につかうなら, 簡単でしかも安く設置することができよう。もちろん, 600m程度までの単支間の架空線集材につかえることはいうまでもない。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1958-08-25
著者
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