次亞沃素酸法による森林土壤腐植の研究
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概要
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土壌有機物の研究方法としてA.G.NORMANが提案した次亜沃素酸法を北海道の各種の土壌型の腐植にてき用した。その結果土壌型によつて, 消費される沃素量にはあきらかなちがいがみられた。褐色森林土壌では下層ほど消費量すくないが, ポドソール化土壌ではA層に極少値をしめす。地下水のえいきようをうけた層ではやや大きくあらわれる。SIMON法で土壌から浸出調整された腐植酸の沃素消費量も, A型腐植酸はB型よりあきらかにすくない。また原土の種類によつて腐植酸の沃素消費量にちがいをみせた。土壌の他の性状との間には, 直接の関係がみられなかつた。次亜沃素酸法は森林土壌腐植の1研究方法として, てき用しうることをみとめた。この報告の要点は第65回日本林学会大会で発表した。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1956-06-25
著者
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