植生を異にする森林土壤の一般的性質と窒素形態に関する研究
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概要
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東京大学愛知演習林赤津事業区内の広葉樹二次林とアカマツ広葉樹混交二次林の両種土壤について, その一般的性質と窒素形態について検討を行なった。一般的性質のうち, C%, N%は広葉樹二次林土壤のほうがアカマツ広葉樹混交二次林土壤より多かった。腐植の性状では酸処理アルカリ可溶腐植が前者に多く, したがって無処理アルカリ可溶腐植との比も前者のほうが高かった。窒素形態をみると, アカマツ広葉樹混交二次林土壤に比べて有機物含量の比較的多い広葉樹二次林土壤ではアミノ酸態窒素の割合が小さく, アミノ糖態窒素, 未知窒素はアカマツ広葉樹混交二次林土壤よりも広葉樹二次林土壤のほうが大きな割合を示した。腐植の性状と窒素形態との関係から広葉樹二次林土壤はアカマツ広葉樹混交二次林土壤に比べて微生物によって分解されやすい物質を多く含有しているようである。
- 1978-05-25
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