林木の生長に関する理論的考察(II) : 自己間引モデルの検討
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概要
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本報では, 筆者が前報で明らかにした自己間引モデルを新たな角度から見直し, 合わせて無間伐林分のデータを用いてモデルの検討を行った。はじめに, 線型の連立微分方程式にもとづく自己間引モデルの誘導法を示す。これは, log-MITSCHERLICH式の理論に新しい視点を提供するものと思われる。ついで, 無間伐林分のデータを用いて, 本数密度, 平均幹材積あるいは平均断面積等に対するモデルの適合性を検討し, いずれの場合も適合度は良好であることを確認した。最後に, 数学的および生態学的見地からモデルを考察し, "最多密度曲線"が固有空間に相当する概念であることやC-D効果のべき乗式等が本報の自己間引モデルから導かれることを明らかにした。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1983-04-25
著者
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