林木の生長に関する理論的考察(I) : log-MITSCHERLICH式の理論
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概要
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自己間引を起こしている同齢単純林の生長過程を理論的に検討した。はじめに, KHILMIの自己間引本数曲線モデルとREINEKEの経験則を結びつけることにより, GOMPERTZ式に新しい見方を導入し, それをMITSCHERLICH式の拡張としてlog-MITSCHERLICH式と名づけた。ついで, log-MITSCHERLICH式理論とlogistic理論を, 相対生長則や密度効果式に照らして比較検討し, 両者の論理構成に差異のあることを明らかにした。最後に, log-MITSCHERLICH式を介して, 最多密度(full density)に到達するまでの自己間引現象と最多密度曲線上の自己間引現象を統一的に説明するモデルが誘導できることを示した。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1982-12-25
著者
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