設計・生産分野における知識処理システム構築に関する研究
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概要
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本論文は, 設計・生産分野において専門家の持つ様々なノウハウを利用した知識処理システム構築の要素技術を提案し, 実際の問題に適用した結果についてまとめたものであり, 6章から構成されている.第1章では, 研究の背景, 目的を述べ, 現状の問題点およびそれを解決するために提案した要素技術と適用対象との関われについて言及している.第2章では, 多品種混合ラインのスケジューリングを対象とし, 最適の生産指示を選択するシステムを提案している.これを実際のバンパー塗装ラインに適用し, 平準化率を向上させ, 人員削減, 在庫スペース低減を実現したことを報告している.第3章では, 鍛造加工に関する一連の設計作業の自動化を目的とした支援システムを提案している.これらの設計過程を有機的に結合させ, より質の高い設計が可能となったことを報告している.第4章では, 計算力学で重要なタスクであるメッシュ生成を対象として汎用性の高いシステムを提案している.さらに, 鍛造変形解析ソルバーと統合した支援システムを開発し, 実際の製品に適用し, 期間短縮と質の向上を達成できたことを報告している.第5章では, 機械部品の設計パラメータ決定を対象として, 設計対象の挙動を表す設計パラメータ値を検証する制約指向に基づいたシステムを提案している.これをATの制御ロジック検証問題に適用し, 現場ノウハウを共有・活用できることを報告している.第6章では, 本研究の成果の総括について述べている.
- 社団法人人工知能学会の論文
- 2000-11-01
著者
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