符号付き距離場の一致による複数距離画像からの形状モデル生成
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
複数方向から計測した距離が荘から,対象物全体の形状モデルを得るには,誤計測点などの外れ値を除去し,データ形状を位置合わせし,部分形状を統合して1つの形状として記述することが必要である.データ形状が大まかに位置合わせされていることを仮定したうえで,形状を3次元格子点上でサンプリングした符号付き距離場により形状を記述することにより,これら3つの処理を統一的な安式化のもとで解く手法を提案する.各サンプル点において各データ形状の符号付き距離場を比較し,外れ値を検出する.各サンプル点において等号付き距離場の平均により形状の統合を行い,各データ形状を統合形状に符号付き距離場が一致するように位置合わせする.位置合わせが必要なくなるまで以上の処理を繰り返すことにより,マッチング・形状統合・位置合わせの処理を並行的に解くことができる.統合形状の符号付き距離場からは,簡単な処理でポリゴンメッシュを生成することができる.本手法では,各データ形状は共通の統合形状に位置合わせされるため,重なり合うデータ形状の組合せをしたり,推定誤差の蓄積を考慮したりする必要がない.複数方向からの計測結果を統合的処理することで外れ値を検出することができ,処理にともなう計測誤差を精密にモデル化する必要がない.本手法は低レベルの特徴量しか必要とせず,さまざまなデータに広く適用できる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-04-15
著者
関連論文
- 国際会議ACCV2006報告(会議報告)
- 国際会議ACCV2006報告(会議参加報告,CVのためのパターン認識・学習理論の新展開)
- 第13回パターン認識国際会議 (13th ICPR) 報告
- 方向性特徴を用いた部分的回転・鏡映対称性の抽出
- 回転・鏡映変換した画像との相関による対称性の抽出
- 2006 IEEE Computer Society Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR2006)報告(会議報告)
- 2006 IEEE Computer Society Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR2006)報告(会議報告,事例ベースメディア解析)
- 距離データ処理 : 複数距離画像からの形状モデル生成技術(サーベイ)
- 多視点距離画像の空間的統合による全周計測
- ICPアルゴリズム
- 局所Log-Polar距離画像による複数距離画像の位置あわせ(コンピュータビジョン基盤技術, 画像の認識・理解)
- 符号付き距離場の一致による複数距離画像からの形状モデル生成
- 大型球面スクリーンを用いた没入型ディスプレイの開発
- ICPアルゴリズム (パターン認識・メディア理解)