オブジェクトの参照関係に基づいたメモリリーク原因箇所の自動検出手法
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概要
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プログラムの性能劣化要因の1つとして, ヒープ領域に割り当てられたデータのメモリリークがあげられる.メモリリークが発生すると, メモリ中のデータが不必要になっても解放されず, 利用可能メモリが減少する.その結果, 仮想メモリ領域とのページングの過多による性能低下や, メモリ領域不足によるエラーが生じる.本発表では, Javaアプリケーションを対象として, メモリリークの原因箇所を自動的に検出する手法を示す.本手法では, Java仮想マシンのヒープメモリダンプを実行時に2回取得し, ダンプメモリからオブジェクト間の参照関係を表すグラフを生成する.これを利用してメモリリークの原因となる可能性を持つ箇所に順位付けをすることで, ユーザによる原因箇所の特定を容易にする.SPECjvm98およびSPECjbb2000を用いた評価の結果, 複数のプログラムでメモリリークが確認され, その原因箇所が容易に発見できることを確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2005-04-15
著者
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