多様な環境で利用できるインターネット電話プロトコル : HTTP-based Conference Application Protocol(<特集>高速ネットワークとマルチメディアアプリケーション)
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概要
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HTTP-based Conference Application Protocol(HCAP)は,電話やリアルタイムの遠隔マルチメディア会議等のアプリケーションを一般のインターネット上にて,実現するための呼制御およびストリームデータ転送制御のプロトコルである.これに類するものは,代表的な既存プロトコルとして,ITU-TのH.323や,IETFのSIPがあったが,実際のインターネットで使用するには,既存のネットワークインフラストラクチャに,導入すべき新規プロキシ等が必要になり,インターネット上でのVoIP等が広範に普及するには至っていない.最も制約となっているのは,DHCP,プライベートアドレスエリア,ファイアウォール,NAT,プロキシというような環境下であり,これらを通過するリアルタイムデータ通信が必ずしも容易にできない状況となっている.そこで,HCAPでは,世界中のインターネットユーザが普遍的に利用できるHTTPのプロトコル上で,セッションの生成,変更,終了のような呼制御から,リアルタイムマルチメディアストリームデータの転送制御までを行うようにして,上記の問題を解決した.本稿では,本プロトコル内容を説明し,開発したインターネット電話アダプタによる評価,本方式の有効性について報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-03-15
著者
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