圧縮ビデオデータ転送のためのパケットおよびフレームレート制御法 (<特集>マルチメディア分散・協調コンピューティング)

概要

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圧縮法を用いたビデオデータはフレームごとにそのデータ量が異なる. ビデオデータをユーザに提供するクライアント/サーバシステムにおいて, 圧縮したビデオデータを使用する場合, その実時間性を保証し, フレームレートを一定に保つためには可変ビットレート転送を行う必要がある. また, クライアント/サーバおよびネットワークの負荷変動により発生するパケット紛失は, 画質の劣化やフレームレートの低下を引き起こす. 本論文では, 可変ビットレート転送としてGoP一括転送方式とフレーム転送方式の2つの方式を提案する. また, 負荷変動によりパケットが紛失した場合でもビデオサービスの実時間性を保証するために, パケット間隔制御法とフレームレート制御法を提案する. パケット間隔制御は, 動的にパケット間隔を調整することでパケット紛失率を抑制する. フレームレート制御は, クライアント側の実効フレームレートをサーバ側にフィードバックし, 必要なら送信フレームを間引くことでフレームレートを調整する. 我々は, これらの転送方式と制御法を導入したパケットオーディオ・ビデオシステム(PAVS)のプロトタイプを構築し, 性能評価を行った. 結果, これらの転送方式と制御法の有効性が確認できたので報告する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1998-02-15

圧縮ビデオデータ転送のためのパケットおよびフレームレート制御法 (<特集>マルチメディア分散・協調コンピューティング)

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