生物に学んでつくる分子デバイス・分子コンピュータ
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概要
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生体中では, さまざまな機能分子が階層的に非常に精巧に組織化されており, その中には分子機械や情報変換器に相当するものが数多く見られる.したがって, 0からすべてを築き上げるのではなく, 生体機構を模倣したり生体物質を部品に用いたりすることによって, 高度の分子デバイスを作製できる可能性がある.本稿では, 生物機能を利用した分子デバイスの作製として, 「酵素を自在に並べることによって作製したナノリアクター型物質連続変換デバイス」, 「遺伝情報分子であるDNAを用いたコンピューティング」, 「細胞膜モデル上で人工シグナル伝達系の組織化による論理回路の作製」という3つの例を解説する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-02-05
著者
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有賀 克彦
科学技術振興事業団ERATOナノ空間プロジェクト
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有賀 克彦
物質・材料研究機構 超分子グループ
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有賀 克彦
科学技術振興事業団相田ナノ空間プロジェクトナノ光・エレクトロニクスグループ
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有賀 克彦
科学技術振興事業団 戦略的基礎研究推進事業
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