殺菌剤の選択毒性機構に関する研究 : 植物病原菌による pentachloronitrobenzene の吸収, 代謝および蓄積
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The mechanism and the nature of selective toxicity of pentachloronitrobenzene (PC-NB) were studied from the view-point of absorption, metabolism and accumulation of the compound by plant pathogenic fungi. PCNB inhibited strongly the growth of Rhizoctonia solani and an isolate of Botrytis cinerea, but slightly the growth of the other isolate of B. cinerea, Fusarium oxysPorum f. lycopersici, F. oxyspuum f. niveum, and soon. The inhibitory action of PCNB against R. solani was fungistatic. That is, the mycelium inhibited by PCNB grow well when transfered to the PCNB-free medium. when R. solani was successively cultured on the PCNB-containing medium for a long time, the mycelium which was inhibited in growth at an early stage began to grow gradually. The sensitive fungi took up two or three times more PCNB than did the resistant ones. The PCNB-metabolizing ability (detoxifying abillty) of the resistant fungi was stronger than that of the sensitive fungi. A large amount of PCNB accumulated Within the mycelium of sensitive fungi, whereas only sllght amount within the resistant fungal mycelium. The balance between the speed of absorption of PCNB and the detoxication within the fungus may play the first important role on its selective toxicity. (Received June 27, 1969)
- 日本植物病理学会の論文
- 1970-03-30
著者
関連論文
- N-(2, 6-ジアルキルフェニル)-4-カルボキシフタルイミドおよび関連化合物の根こぶ病防除活性
- ハイメキサゾールの作用機構 : I) Pellicularia sasakiiの細胞膜透過性におよぼすハイメキサゾールの影響
- ハイメキサゾールの土壌殺菌剤としての作用特性
- 3-Hydroxy Isoxazole 誘導体の土壌殺菌剤としての効果 : その化学構造と活性について
- (203) ジクロメジンの病害防除作用に関する研究 : (第2報) Rhizoctonia solani の各種培養型に対する作用 (昭和58年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- N-アリール-4-カルボキシ-および N-アリール-4-ヒドロキシ-フタルイミド類の構造と根こぶ病防除活性
- (227) 3-Hydroxy-5-Methylisoxazole(タチガレン)に関する研究 : 土壌中で生成される分解物質の生物活性について (昭和49年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (202) ジクロメジンの病害防除作用に関する研究 : (第1報) イネ紋枯病防除効果 (昭和58年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- Pythium属菌によるイネ苗立枯病に関する研究 : (2) 育苗中・後期の苗立枯病の発生に関与するPythium属菌
- (182) ジクロメジンの病害防除作用に関する研究(第3報) : イネ紋枯病菌菌糸の形態におよぼす影響 (昭和63年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (183) Pythium 菌によるイネ苗立枯病に関する研究 (6) 4種の Pythium 菌のイネに対する発病力の相異について (昭和61年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (5) Pythium 菌によるイネ苗立枯病に関する研究 : (5) 育苗箱内土壌中におけるPythium 菌の消長と苗立枯病発生推移 (昭和60年度地域部会講演要旨(関西部会))
- (8) Pythium属菌によるイネ苗立枯病に関する研究 : (4) 耐久体の発芽所要日数と病徴との関係 (昭和60年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- Pythium属菌によるイネ苗立枯病に関する研究 : (1) 出芽前後の苗立枯病の発生に関与するPythium属菌
- (2) ピシウム属菌によるイネ苗立枯病に関する研究-3 (関西部会講演要旨)
- (1) ピシウム属菌によるイネ苗立枯病に関する研究-2 (関西部会講演要旨)
- (236) 3-Hydroxy-5-methylisoxazole(タチガレン)の作用性 : タチガレンの有効濃度と病原菌の寄主体侵入阻害効果 (昭和50年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 土壌中におけるハイメキサゾールの微生物変換
- (234) 3-Hydroxy-5-methylisoxazole(タチガレン)に関する研究 : 土壌中における微生物変換について
- 土壌中におけるペンタクロルニトロベンゼンの微生物変換
- (125) 3-Hydroxy-5-methylisoxazole(タチガレン)に関する研究 : イネ紋枯病防除効果の発現機構について (昭和47年度 日本植物病理学会大会)
- (124) 3-Hydroxy-5-methylisoxazole(タチガレン)に関する研究 : 本圃におけるイネ紋枯病防除効果と2・3の作用特性 (昭和47年度 日本植物病理学会大会)
- (181) Isoxazole系化合物の抗菌力と土壌中における挙動 (昭和45年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 殺菌剤の選択毒性機構に関する研究 : 植物病原菌による pentachloronitrobenzene の吸収, 代謝および蓄積
- (1) 植物病原菌のAscochitine吸収と選択毒性 (秋季関東部会)
- (15) Fusarium oxysporum f. melonisの生産するペクチン質分解酵素について (昭和41年度地域部会講演要旨(夏季関東部会))
- (26) 解毒機構の阻害による Fusarium lycopersici の Ascochitine 感性化 (昭和40年度地域部会講演要旨(夏季関東部会))
- (20) 各種化合物による Phytoalexin の生産 (昭和39年度地域部会講演要旨(秋季関東部会))
- (181) Ascochyta fabae の一代謝産物の作用機作について : 細胞内容物の漏出について (殺菌剤(昭和39年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (180) Ascochyta fabae の一代謝産物の作用機作について : アミノ酸, 蛋白との反応 (殺菌剤(昭和39年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (156) 土壌殺菌剤のスクリーニング法について (昭和38年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (36) Ascochyta fabae Speg. の一代謝産物の微生物, 高等植物に対する毒性と金属イオンの影響 (ムギ類,雑穀,イモ類の病害(昭和38年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (27) ソラマメ褐斑病菌 Ascochyta fabae の生産する抗菌性を有する毒素 Ascochytin について (ムギ類,雑穀の病害(昭和37年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (26) β-ニトロスチレン誘導体のいもち病菌に対する作用-特に化学構造と菌糸発育阻害との関係 (昭和36年度地域部会講演要旨(冬季関東部会))
- (179) 土壌消毒後におけるある種土壌菌の異常増殖について (殺菌剤および薬剤防除(昭和36年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- 殺菌剤の選択毒性機構に関する研究 : 植物病原菌による pentachloronitrobenzene の代謝