台湾におけるサトウキビ白葉病に関する研究, とくに Epitettix hiroglyphicus Mats. による伝搬について
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概要
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台湾におけるサトウキビ白葉病は1958年屏東地方に初めてその発生が認められたが, インドの grassy shoot あるいは albino, またはタイ国の Lampang 地方のサ[・ウキビ白葉病とは異なるものである。木病は汁液伝染をしない。本病激発地のサトウキビ圃場で採集した29種のヨコバイを用い接種試験を行なったところ Epitettix hiroglyphicus Matsumura が本病を媒介することを確かめた。春から初夏にかけての実験ではこの虫における潜伏期間は約4-5週間であって, 植物体内では2カ月半-3カ月であった。しかし秋あるいは初冬では植物体内のそれは3-4カ月となった。若い苗は成植物よりかかり易く, まず上部の展開葉に淡緑色あるいは黄色の条斑を生じ, のちに淡黄色あるいは白色部が, 基部から生じた新しい展開葉あるいは巻いている紡錘状の葉に現われ, ついに最上葉に典型的な白葉病の症状を生じた。この病徴は比較的低温の際にときにかくれることがあった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1969-09-30
著者
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