キュウリ子葉とイチゴ花弁上における灰色かび病菌の感染行動
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概要
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ポテト・シュークロース液体培地 (PSB) に, 灰色かび病菌 (Botrytis cinerea) の分生胞子を懸濁してキュウリ子葉, イチゴ葉, イチゴ花弁に接種すると, いずれの組織にも拡大型病斑を形成した。ところが蒸留水に懸濁して接種した場合, イチゴ花弁にのみ病斑を形成し, キュウリ子葉, イチゴ葉には形成しなかった。この現象を光顕レベルで観察した。その結果, PSBに懸濁した分生胞子は, 第一次, 第二次, 両付着器を形成し, 蒸留水に懸濁した分生胞子は, 第一次付着器のみを形成した。しかも第二次付着器からは供試したすべての組織に侵入したが, 第一次付着器からは, イチゴ花弁にのみ侵入し, キュウリ子葉には侵入しなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1985-10-25
著者
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