異なった昆虫媒介性をもつ2種のカリフラワーモザイクウイルス間のin vitro組換え体の特性
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概要
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昆虫媒介性カリフラワーモザイクウイルス日本分離株CaMV-M系統をクローニングし, そのORF II領域の塩基配列を決定した。非昆虫媒介性であるCM1841系統と比較した結果, ORF II内に9個の塩基置換があり, そのうち4個はアミノ酸置換を生じていた。CaMV-M系統とCM1841系統間で, ORF II 内前半領域のか巾in vitro組換え体を作製し, その昆虫媒介性を検定したところ, 組換え体の媒介性はORF II 前半領域がどちらの系統に由来するものかで決定されていた。ORF内をCaMV-Mと組み換えることにより, CM1841系統に昆虫媒介性を付与できることから, CM1841系統が非昆虫媒介性であるのは, 発現を制御する上流配列が原因なのでほなく, ORF II 内の塩基置換が原因であることがわかった。また, CM1841系統とCM1841系統にCaMV-M系統のORF II前半領域を導入した組換え体の感染葉中のORF II の量を比較したところ, 相換え体ではCM1841系統より多量の産物が存在していることが明らかとなった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1991-12-25
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