レタス結球葉へのPseudomonas cichoriiの感染経路
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概要
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レタス腐敗病罹病レタス葉をすき込んだ培土にてレタス(LactucaサチヴぁL.品種サクセス)をポット栽培した。収穫期に, 腐敗病罹病結球中葉の切片(厚さ150μm)を作製し,フルオレセインイソチオシアネートで標識したPseudomonas cichoriiに対する蛍光抗体で染色し, 蛍光顕微鏡下で観察した。病徴が未だ認められていない切片において, P.cichoriiに特異的な蛍光が気孔に観察された。病徴は, 表皮に, 続いて葉肉に認められた。蛍光は, 病徴に先んじて表皮の細胞間隙に認められ, 続いて葉肉の細胞間隙に認められた。すなわち, P. cichoriiはレタス結球葉に気孔感染し, 表皮の細胞間隙で増殖した後, 葉肉の細胞間隙で増殖することが明らかとなった。また, 病徴はP. cichoriiの増殖に伴って生じることが示唆された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1996-04-25
著者
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