ソフトウエアプロセスの持続的な改善を誘導するチェックリストの実装手順
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概要
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ソフトウエアプロセスの持続的な改善を推進する方法論として, 米国カーネギーメロン大学の能力成熟度モデルCMM(Capability Maturity Model)が注目されてきている.本論文では, このモデルを応用したプロセス改善活動の中核ツールとして, 改善を持続的に誘導するチェックリストの1つの実装手順を提案する.チェックリストは, 改善を進める現場の現状を診断するために用いられるだけでなく, 会社が期待する成熟度レベルに向けて現場を誘導する手段ともなる.このようなことから, チェックリストの作りの良し悪しが, 改善活動全体に与える影響は大きく, その効果的な実装方法を追求する価値がある.筆者らは, 過去10年近くCMMを参考にした改善活動を実践し, その過程で相当な時間とコストをかけて本論文に提案する実装手順を確立した.確立した手順は, 現状の諸課題を入力として, 5ステップの処理を経て目的とするチェックリストを生成する.生成されたチェックリストは, 多くの実プロジェクトに適用され, その実用性が確認されている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-03-15
著者
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高木 英雄
Nttソフトウェア株式会社
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福山 峻一
NTTソフトウェア株式会社
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田中 僚史
NTTソフトウェア株式会社
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渡辺 道広
NTTソフトウェア株式会社
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中林 效
NTTソフトウェア株式会社
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福山 峻一
Ntt ソフトウェア生産技術研究所
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