遺伝的アルゴリズムを用いる命令スケジューリング方式とその効果
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概要
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近年のRISCプロセッサの進化, 複雑化とともにその潜在的な性能を引き出す手段である, 命令スケジューリングが非常に重要な役割を果たす.このため, 本研究ではこのRISCプロセッサの性能を引き出す汎用的な方法として, 遺伝的アルゴリズムを命令スケジューリングに採り入れることを提案する.命令列を遺伝的に取り扱うためにストリングやSMDといった新しい概念を導入する.これにより, GNUやSunのCコンパイラが提供するスケジューリングよりも高い性能を発揮でき, さらにマシン性能に依存しない安定した最適化が行えることを示す.Livermoreの24個のカーネルに対して遺伝的命令スケジューリングを3つのUNIXマシン上(Ultra2, Ultra1, SPARC)で行い, その性能を評価して最大25.9%の性能向上を得た.またこれにより, 従来のスケジューリング方式が古いマシン特性に依存し, またレジスタによるデータ依存のオーバヘッドを考慮していないことを明らかにした.
- 2000-04-15
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