情報共有技術を用いた学級新聞協同作成支援システム : 設計思想と評価
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概要
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本稿では,複数の学習者が教室内TCP/IPネットワークを利用してサーバ上にある共有文書に同時に書き込みをしながら壁新聞を協同作成する「学級新聞協同作成支援システム」の設計思想と評価について述べる.このシステムの目的は,作品の作成過程における相互交流を通じた,書くことの学習の支援である.本システムは,学習者同士の相互交流を誘発・促進するための,次の5つの特徴を備える.(1)学習者が各々で書き込んだ内容をすべての学習者の画面に即座に反映,(2)新聞の全体像を常時表示,(3)他の学習者の誰が,どこで,どのような編集作業をしているのかを表示,(4)自分の作業状況を見ている人の存在を知らせる,(5)記述内容および新聞全体のレイアウト構成の変更が容易.小学校における評価実験の結果,本システムの機能・特長の支援によって,児童らが壁新聞の協同作成活動の中で活発に相互交流し,協同作業,協同推敲を展開したことを確認した.
- 1999-11-15
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