情報共有技術を用いた学級新聞協同作成支援システム : 設計思想と評価
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概要
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本稿では、複数の児童が、LAN等の教室内ネットワークを利用してサーバー上にある共有文書に同時に書き込みをしながら、壁新聞を協同作成するシステムの設計思想と評価について述べる。このシステムの目的は、児童が作品の作成過程における相互交流を通じて、「いかに書くか」を学ぶことである。筆者らは、「書く」行為が、読み手との共通理解を形成するためのコミュニケーション手段であること、「書く」過程が循環的であることに注目し、このような特性を踏まえた「書くことの学習」を支援する「学級新聞協同作成支援システム」を開発した。小学校における評価実験の結果、児童らが壁新聞の協同作成活動の中で活発に相互交流し、協同作業を展開したこと、また、壁新聞作成という目的および新聞全体を意識した活動を行ったことを確認した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-11-12
著者
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