クラスタ型分散ファイルシステムに対応した協調型キャッシュアルゴリズム (<特集>新しいシステムソフトウェア)
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概要
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本論文は, クラスタ型の分散ファイルシステム内においてファイルブロックのキャッシュを有効に活用するための協調型キャッシュアルゴリズムについて述べたものである. クラスタ型の分散ファイルシステムは, 複数のマシンとそれに接続されたディスクを利用して, 非常に高い処理性能と耐故障性能を両立して実現することを目標としている. この分散ファイルシステムの処理性能を高めるために, クラスタ内の各マシン上に存在するキャッシュを有効に活用し, ネットワークでファイルプロックを転送するのに比較して非常に低速なディスクからの読み込みを低減するための協調型キャッシュアルゴリズムが望まれている. 本論文では, クラスタ型分散ファイルシステム内のキャッシュ一貫性管理機構に組み込まれた新しい協調型キャッシュアルゴリズムを提案し, その評価を行った. その結果, 従来の協調型キャッシュアルゴリズムよりも, ディスクアクセス回数を最大で60%低減できることを確認した.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1999-06-15
著者
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