機械設計支援エキスパートシステム構築シェル:MAGIC
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概要
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機械工業において,製品系列単位で設計支援エキスパートシステムを構築する際,共通に使えるシェルの存在は有益である.機械設計支援エキスパートシステムの実用段階では,次の機能,(1)大規模知識ベースに対する保守性,(2)設計問題向き専用推論エンジン,(3)エンジニヤリング.データベースとの融合,(4)幾何形状操作に関する知識処理,(5)他のエキスパートシステムとの協調問題解決,(6)設計者の意思による自然な制御,(7)実用段階での性能,機能に対する柔軟なチューニング,(3)ユーザインタフェースの操作性の良さ等が必要である.これらの要件をもとに,筆者らは,属性モデリングによる設計対象のモデル化のパラダイムに沿って,知識処理可能なグラフィック.アイコン.ベースCAD,制約指向言語を基礎にした知的スプレッドシート,複合オブジェクトによる知識表現と一体になったオブジェクト指向データベース,およびこれらを粗結合しタイナミックコントロールを行う設計プロセス制御部からなるシェルMAGICを開発した.さらにこのシェルを使用して,油圧ポンプ.モータ設計支援エキスパートシステムを開発し,次の効果,(1)構築されるエキスパートシステムが,そのライフサイクルの過程で直面する知識,データの増加に対し,パォーマンス向上のために柔軟に対処できること,(2)知識,データの追加.維持管理を設計者自身に実施してもらうための保守性向上,(3)設計支援エキスパートシステム構築の生産性向上,が達成されることを確認した.なお,本システムの大平は,オブジェクト捕向言富岳Flavorsで実現されている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-11-15
著者
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