工業所有権法の知識表現システムKRIP
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概要
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工業所有権法(特許法, 実用新案法, 意匠法, 商標法等)のエキスパートシステムを構成するためのツールKRIPと, KRIPの中核をなす記述言語KRIP/L, および, KRIP上に構築された特許法エキスパートシステムを紹介する. KRIP/Lはオブジェクト指向の概念と区間論理式を統合した言語であり, 主に, 手続きについて定めた法律(手続法)の記述を行うために開発されたものである. 手続きをするためには, 手続法に規定する特定の条件(手続き要件)が満たされなくてはならない. また, 手続きをすることによって, 新しい権利の発生や状況の変化(手続きの効力)がおこる. KRIP/Lは, 手続き要件を区間論理式で表現し, 効力をオブジェクトのメソッドとして表現することにより, 手続き関係の自然な記述をすることができる. KRIPはKRIP/Lで知識ベースを作成するためのエキスパート支援系と, 知識ベースを利用するためのユーザ支援系からなっている. パーソナルコンピュータ上のPrologで実現されており, マウスを用いて, 知識の入力や利用が行える. 特許法エキスパートシステムをKRIPで作成し, KRIPシステムによる違法性のチェックの実例を示した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-11-15
著者
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新田 克己
電子技術総合研究所知能情報部推論研究室
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新田 克己
電子技術総合研究所
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新田 克己
電子技術総合研究所ソフトウェア部
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水鳥 哲也
株式会社 明電舎
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新田 克己
電子技術総合研究所ソフトウェア部情報システム研究室
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長尾 順太郎
(株)日本ビジネスコンサルタント開発研究所研究課
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水鳥 哲也
(株)明電舎変電技術部電力技術課
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水鳥 哲也
明電舎
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水鳥 哲也
(株)明電舎
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