非積形式型FIFOノードをもつ待ち行列網の近似解法
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概要
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非積形式型の先着順制御ノードをもつ待ち行列網を分解近似法(decomposition approximate methm)を用いて解く際には, 先着順制御ノードにおける客の到着順序を情報にもつように系の状態を設定しなければならない. そのため, 網の規模が大きくなるにつれ系を記述する状態数が飛躍的に増加し, 解くべき連立方程式の次元数がたちまち実行可能な範囲を越えてしまうという問題点が顕在化してくる. 本稿ではこの問題点を解決するため, 系を表現する状態数を縮約(lump)し解くべき方程式の規模を小規模なものとする方法について述べる. 状態を縮約するために本稿ではランダム選択モデルを用いる. また, 本近似法による近似解と厳密解との比較を示す数値実験例も示される.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-11-15
著者
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