大容量記憶システムMSSの性能評価用シミュレーション・モデルに関する考察
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概要
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大容量記憶システム(MSS)の内部処理方式の評価, および性能評価のため, シミュレーション・モデルを作成した. 従来, MSSの性能評価の研究としては, 解析モデルによるもの, シミュレーション・モデルによるもの等が発表されている. われわれのモデルは, ハードウェア, ファームウェア, ソフトウェアのサブモデルより構成され, ハードウェア・モデル中に, コマンド・チェイン処理機能を内蔵している. このモデル構成の特徴は, (1)ファームウェア・モデルの分離によりファームウァア・ロジックの変更, 評価が容易であること, (2)MSS独特のステージ動作のためにディスク制御装置の使用率が高くなった場合でも, コマンドの処理ごとにチャネルとディスク制御装置の結合がシミュレートされているので評価精度が保たれること, (3)ファームウェア, ソフトウェアの各モデルからのコマンド・チェイン制御が容易であることである. 本シミュレータの評価結果を実測値と比較検証し, 十分な精度が得られていることを示した. また, 本シミュレータの適用例として, ステージ連続処理を行った場合, ファームウェア処理方式により, その性能が大きく異なる場合のあることを示した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-07-15
著者
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