パッシブ・サーバをもつネットワーク型待ち行列を用いた計算機の性能評価法
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概要
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徒来のネットワーク型待ち行列を用いた計算機システムの動作解析ではCPU, I/O 装置のようなハードウェア資源をサーバとして構成された解析モデルが用いられてきた. ところが, 実際のシステムでは制御表, ファイル等のシリアリ・リューザブルなソフトウェア資源に対するアクセス競合が性能を決定する要因となることがあり, ハードウェア, ソフトウェアの両種のサーバを考慮に入れた計算機のモデル化が必要である. 本論文では計算機システムを構成するサーバを, (1)単独でジョブ処理を行うアクティブ・サーバ(ハードウェア資源に対応)と, (2)アクティブ・サーバの制御のもとにジョブを実行するパッシブ・サーバ(ソフトウェア資源に対応)とに分け, アクティブ・サーバからパッシブ・サーバへのアクセス要求をランダム生起で近似したときのモデル解析手順を示した. 次に, 本解法の具体的な適用例として制御表へのアクセス競合およびデディケーティド・メモリヘのアクセス競合のある分散処理方式の例を2つとりあげ, 本解析法による解析結果とシミュレーション結果を比べ, 本解析法の実用上の有効性を示した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1979-03-15
著者
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