接続構造解析に基づく日本語複文の分割
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概要
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計算機による日本語文書の推敲支援において,長文の推敲機能を実現するためには,文を分割することによって適切な文に書き換える文分割の技術を確立する必要がある本論文では,複文を対象とした接続構造解析に基づく文分割方式を提案する.本方式では,接続形式の導く従属句の独立性に着目することによって,述語間の接続構造を解析し,分割点となる述語を決定する.このとき,連用中止表現を形態的特徴によって分類し,接続構造の解析に利用するこれらによって,計算コストの大きい文全体の構文解析を行わずに分割すべき述語を特定することができるまた,連用中止表現を含む文に対しても,高い精度で接続構造を解析することができる.さらに,分割文を生成する岸には,連用中止表現と文末述語の形態的な特徴に着目することによって,連用中止表現で接続された単文間の意味的な関係を判定し,その結果に応じた分割文を生成する.したがって,原因,方法などの関係を担う連用中止表現に対しても,適切な分割を実現することができる.最後に評価実験によって,約86%の文に対して分割すべき述語を特定できること,約93%の連用中止表現に対して意味的な関係を2個以内に限定できること,約83%の文に対して有効な分割文を生成できることを示し,本方式の有効性を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-05-15
著者
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