ユーザインタフェースにおけるビデオ部品の構成

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蓄積型のビデオ映像にインタラクション機能を持たせることによりユーザインタフェースの部品として利用することの提案,および部品の構成方法を示す.従来,ユーザインタフェースを設計する場合に,グラフィクスで表現したボタンやスクロールバーなどの部品は用意されていたが,ビデオ映像を画面構成部品として利用する方法は提案されていなかった.本稿で提案する手法では,あらかじめ撮影したビデオ映像に対し,映像相互間の関係やユーザインタラクションに対する応答を定義する.これにより,ユーザとコンピュータとがインタラクションするときの部品としてビデオ映像を利用することができる.ビデオ映像を利用した画面構成部品を操作依存ビデオ部品(ユーザ操作に対応して表示が変化するビデオ),位置依存ビデオ部品(画面上における位置に対応して表示が変化するビデオ),時間依存ビデオ部品(時間に対応して表示が変化するビデオ)の3つに分類した.本稿で述べたビデオ部品を利用することにより,ユーザインタフェース設計者は,従来のグラフィカルな部品に加えてビデオ部品を利用したユーザインタフェースの作成が可能になる.ビデオ部品実装の例として,それぞれのビデオ部品を実現するオブジェクト指向クラスライブラリ(C++言語)を開発し,それを利用して,ビデオ部品の組み合わせによるデスクトップ環境を試作した.
1994-06-15

ユーザインタフェースにおけるビデオ部品の構成

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