分散型ノウハウ蓄積システムGoldFISHにおける分散環境への適応
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概要
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組織における知識の共有促進を目指して,コンピュータと通信ネットワークを利用したシステムの研究開発を進めてきた.その一環として,個人が所有している動的/非定型/断片的な情報をグループ内で共有するノウハウ蓄積システムFISHを構築し,適用領域を単一グループ/単一サーバに限定して,2年間の利用実験を行った.その結果,相互に関連をもった複数グループへの対応と,そこで利用されるネットワーク環境の進展に伴う分散環境への適応が重要な課題であることがわかった.これらの課題に対し本論文では,情報の有効範囲/ジャンル/用途等が同一な情報群,複雑なグループ構成,グループ構成と独立に構築されるネットワーク環境の3層モデルを用いて課題を整理する.そのなかの課題の1つである情報群の格納法に関して,サーバの構成方式と,アドレス情報の管理方式を工夫することにより分散環境を効率的に実現できることを述べる.さらに,分散型ノウハウ蓄積システムGoldFISHを実現し,その動作を検証した.GoldFISHを用いることにより,分散環境下で組織の知識を蓄積し,共同利用することが可能となる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-06-15
著者
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