(24)イネいもち病菌の感染に対するプロベナゾールの全身獲得抵抗性の非切断葉鞘裏面接種法による細胞学的解析
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概要
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プロベナゾール処理によって誘導される全身獲得抵抗性の細胞反応を,従来の切断葉鞘裏面接種法(従来法)と非切断葉鞘裏面接種法(非切断法)を用いて解析した.プロベナゾール20%粒剤1kg/10aを水面施用して2〜3週間後の7葉期のイネ品種コシヒカリに,イネいもち病菌北1菌株の胞子懸濁液を葉鞘内に注入することによって接種した.その結果,従来法ではプロベナゾール処理区でも無処理区と同様に侵入菌糸が蔓延し,プロベナゾールの効果は認められなかった.一方,非切断法では,侵入率に両区間で差異は認められなかったが,その後の侵入菌糸の伸展は処理区において顕著に阻害された.侵入菌糸の大半は,侵入初期に被侵入表皮細胞が自家蛍光あるいは褐変化を伴って壊死することによって伸展を阻害された.残りの侵入菌糸はその後,一旦伸展するが,接種4〜5日後にはすべて崩壊してしまうのが観察された.このような抵抗反応は,無処理区でも観察されたが,プロベナゾール処理によって,感染の早期に高率で起きるように誘導されていることが示唆された.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
古賀 博則
石川県立大
-
中谷内 修
石川県農短大農資研
-
古賀 博則
石川県農短大農資研
-
古賀 博則
石川県農短大
-
古賀 博則
石川農短大農資研
-
古賀 博則
石川県農業短大農業資源研究所
-
中谷内 修
石川県農短大・資源研
-
古賀 博則
石川県農短大資源研
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