(8)タンゼリンbrown spot病菌におけるACT毒素生合成遺伝子群の染色体分布
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概要
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これまで,タンゼリンbrown spot病菌SH20株からACT毒素生合成に関与する6遺伝子(ACTT1,2,3,R,5,6)を単離したことを報告してきた.今回,このタンゼリンbrown spot病菌の染色体DNAをパルスフィールド電気泳動法により分離し,これらACTT遺伝子群がいずれの染色体に座乗するかを調査した.ACT毒素生成菌としてSH20株とSH14株,また毒素非生産菌としてAlternaria alternata O-94株の染色体DNAを分離したところ,約5.7-1.9Mb間に8本の染色体サイズのバンドが確認された.これらのバンドパターンを比較すると,SH20株とSH14株の2菌株間に違いは見られなかったが,これらの菌株とO-94株間には若干の違いが見られた.また,サザンプロット解析により,ACT毒素生成菌の約1.9Mb染色体に,供試した全てのACTT遺伝子群が座乗することが明らかとなった.さらに,8塩基認識の3つの制限酵素を組み合わせて,SH20株の全染色体を切断し,ACTT遺伝子群をプローブとしたサザンプロット解析を行い,この約1.9Mb染色体の制限酵素地図の作成を試みた.
- 2003-02-25
著者
-
山本 幹博
岡山大学農学部
-
山本 幹博
岡山大農
-
柘植 尚志
名大院生農
-
山本 弘幸
香川大農
-
秋光 和也
香川大農
-
増中 章
(現)北海道農研
-
秋光 和也
香川大学農学部
-
増中 章
愛媛連大農
-
本田 篤
香川大農
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