わが国における産業構造の転換と物流の変化 : 運輸・物流政策の変遷との関係を中心として
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概要
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地理学で物流の空間構造を研究する場合には, その基盤となっているインフラストラクチュアがいつどのように整備されてきたかを理解する必要があろう. そこで筆者は主として運輸省と通商産業省を中心とした政府の物流政策の計画書や貨物輸送需要の予測を展望した. その結果, 高度経済成長期の政策課題の中心が, 輸送量の増加に対応した専用大量輸送を推進するためのハード面の整備にあったことと, オイルショック以降は多品種少量生産に適合したジャストインタイム方式への対応, そのための情報化・規制緩和・流通経路の再編成というソフト面の整備へと転換したことが明らかとなった.
- 経済地理学会の論文
- 1996-05-31
著者
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