反応・拡散方程式によるランダムドットステレオ画像からの奥行き知覚モデル
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本報告ではランダムドットステレオ画像からの奥行き知覚モデルを提案する。まず、ランダムドットステレオ画像を求めたい視差だけずらして重ね合わせ、各画素位置で2値からなる画素値に対して排他的論理和の演算を施す。その結果、ステレオ画像間で対応する領域とそうでない領域は、ゼロ一定の領域とランダムドットパターンの領域とになって現れる。2種類のパターンからなる領域を分割し、設定した視差を持つ領域を抽出するために、生物の神経回路における電気信号の伝播の様子をモデル化したFitzHugh-Nagumo型の反応・拡散方程式を用いる。最後に、各視差ごとに抽出された領域を統合することにより奥行き分布を得る。
- 1999-09-16
著者
-
一川 誠
Chiba University
-
一川 誠
千葉大学
-
野村 厚志
山口県立大国際文化
-
三池 秀敏
山口大学工学部 電気電子工学科
-
三池 秀敏
山口大学大学院理工学研究科 情報・デザイン工学系学域
-
三池 秀敏
山口大学工学部
-
一川 誠
山口大学工学部感性デザイン工学科
-
野村 厚志
山口大学教育学部
関連論文
- 平面図形の配色による立体感 : 明度と色相の変化の影響について
- 奥行位置と同時性の知覚(時間とリズム-知覚・感性・生理-,2009年度第1回フォーラム)
- 視聴覚間のクロスモーダルな注意定位における非対称性(日本基礎心理学会第28回大会,大会発表要旨)
- 能動的操作の学習が引き起すフラッシュラグ効果の低減(日本基礎心理学会第28回大会,大会発表要旨)
- 睡眠時における体動と自律神経活動の関係
- 知覚される大きさと観察距離の関係を示す拡大率関数 : 実空間で得られる視覚印象を表現する画像生成に向けて
- 両眼視差量の操作が立体映像に及ぼす感性的効果 (まるまる! 立体映像BOOK)
- 錯視からわかる視覚の時間特性
- 環境の印象操作における視聴覚相互作用(発表要旨,日本基礎心理学会第21回大会)
- 勾配法に基づく周期変動速度ベクトル場の計測